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2023
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Yuka SASAKI

 2023 

【卒業研究テーマ】
 障害児通所支援事業所に最適化した職員のためのメンタルヘルス・プログラムの検討
 -フォーカスグループインタビューによるプログラム構成要素と導入の工夫の抽出-


 障害児通所支援事業所の職員のバーンアウトの現状を明らかにした特別研究演習を踏まえ、障害児通所支援事業所に最適化したメンタルヘ ルス・プログラムの在り方を検討した。検討する際、現場の声を構成段階から取り入れることでその後の実現度を高められると考え、フォーカスグループインタビュー(以下、FGI)を研究に導入し、[第一の観点]現場のニーズをとらえ,そのニーズに合った方法やメンタルヘルス・プログラムの構成要素を抽出すること,[第二の観点]メンタルヘルス・プログラムとして導入する際の配慮や実施の継続を可能にする工夫を明らかにすることの2つの観点から最適化を想定し,分析と考察を行った。 FGIは2回実施し、分析は一次分析でデータを時系列で整理した後、二次分析で第一の観点と第二の観点で内容を抽出した。
その結果、
[第一の観点]3つのプログラム構成要素「土台となる環境の要素」,「強みの発見や共有の要素」,「セーフティネットの要素」が抽出された。
[第二の観点]導入の工夫では、選択肢やチェック欄を設けること、現場に即した言葉の変換で主体性を引き出す事が挙げられ、継続の工夫では教室のフェーズや職員の特徴、子どもの様子によって、パッケージ化せず、取り入れやすく効果を得られるものを教室ごとに考えることが挙げられた。
今回はFGIによって障害児通所支援事業所全体を汎用的な視点で話すことができ、障害児通所支援事業所に最適化したメンタルヘルス・プログラムの在り方について検討できた。
今後は、本研究によって明らかとなったメンタルヘルス・プログラムの在り方を実際の現場で、効果検証していきたいと考えている。


​【将来どんな風に活かしたり、どう活躍したいか】
障害児通所支援事業全体のメンタルヘルスに関する課題改善の一助となれたり、実装によってさらに効果的なメンタルヘルス・プログラムの検討ができたりして働く方たちが生き生きと仕事を続けられ、障害のあるお子さんやそのご家族も安心して過ごすことのできる環境づくりに活かしていけたらと考えています。

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Riri MOMIYAMA

 2023 

【特別研究演習テーマ】
   未就学児の発達相談と療育に関する自治体ウェブサイト・ユーザビリティの探索的検討 -育児経験者を対象としたユーザーテストを通して- 

発達相談・療育に関する自治体ウェブサイトでの情報公開におけるユーザビリティについて、東京都23区のウェブサイトを対象に検討した。子育て経験のある保護者にユーザーテストを実施し、①該当ページの探しやすさ、②該当ページを見て施設にアクセスする行動につながる経験への接続を促す情報が掲載されているかの2つの観点から考察した。 
結果から、①の観点では主に、分類が分かりやすいこと、クリックしやすい言葉があること、サイトの構成の3つが該当ページの探しやすさに繋がっていることがわかり、②の観点では主に、該当ページに開催されている情報、該当ページの構成、サイト全体の印象の3つが関わっていることが明らかになった。さらに、今回の研究参加者が保護者だったからこそ、発達相談や療育を利用するにあたって、現実的に通い続けられるのかという観点が保護者にとって重要であることがわかった。 
 

【今後やりたいこと】
子どもを早期療育につなげるには保護者の方の力が不可欠であると考えています。しかし、障がいの有無にかかわらず子どもを育てるということは簡単ではないからこそ、発達の過程で浮かぶ不安にスムーズに対応していける環境が必要であると考えています。今後どのような形で携わることができるかはわかりませんが、保護者の方の不安と負担を軽減し、共に子どもの成長を喜べる支援がしたいです。 

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Kanan SEKI

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 幼児向け番組の分類から捉える心理教育の現状と課題 ―動画アプリ『NHKキッズ』を対象に―

本研究では、幼児向け動画アプリ「NHKキッズ」上に公開された番組を心理教育の観点から分類し、

①「NHKキッズ」上の幼児向け番組のうち、心理教育に該当する番組の割合を調査
②心理教育の目的別に、該当するシリーズ名・番組名・キーワードが載った表を作成

以上の2点から、幼児を対象とした心理教育の現状と課題について分析・検討した。

その結果、
①心理教育に該当する番組は一定数存在するものの、体系的に分類されていないことが明らかになり
②視聴者のニーズに合った番組へのアクセスを手助けする「心理教育目的別 幼児向け番組コンテンツガイド」を作成した。

今後の展望としては、番組視聴に至るまでの<ユーザビリティ>や、多様な視聴者を想定した<アクセシビリティ>について検討することが求められる。

【今後やりたいこと】
子どもや障害のある人×心理教育×アートの可能性を探りたいです。

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A.K.

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 聴覚障害学生の学外実習をめぐる心理的支援に関する探索的検討
 ―障害学生支援担当者へのインタビュー調査から―

本研究では、多くの大学に設置される障害学生支援室の支援担当者へのインタビューを通して、聴覚障害学生の学外実習をめぐる心理的支援の方法とその必要性と有効性と探索的に検討を行った。
以下の3つに分けて分析を行った。
①聴覚障害学生の学外実習に対しての想いについて
➁学外実習時における心理的支援の実際
③学外実習時における心理的支援の成果と課題

その結果、
①聴覚障害学生の不安や思いの強さの表し方には個人差がある。
➁心理的支援には、様々なものが存在していたが、それらは広義の心理的支援に含まれるものである。
③聴覚障害学生が支援を求めることに困難さを感じている現状があり、そのためにどうするべきか考える必要がある。

 

【将来どんな風に活かしたり、どう活躍したいか】
これまで以上に障害学生支援に積極的に関わりたい。将来は子どもと関わる仕事に就いて、心理学を活かしていきたい。

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China TERASAWA

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 国際線航空会社における障害のある人と付き添い者への配慮に関する情報提供の現状
 ―日本に就航する83社のコーポレートサイトを比較して―

本研究では、障害のある人とその付き添い者への配慮に関する航空会社の取り組みを明らかにすることを目的として、日本に直行便を就航する国際線航空会社83社のコーポレートサイト(CS)を調査した。コロナ禍に比べて旅行者も増える中、障害者とその付き添い者に関する先行研究の少なさや世界基準がないという問題に着目し、この調査をするに至った。

結果、以下の4点について各CSの情報の分析した。
①コーポレートメッセージの記載
②付き添い者の表現方法
③座席と運賃に関する記載
④付き添い者に関する記載の文字数

結果から分かった航空会社ごとのCSの特色について、その記載がもたらす効果やアクセシビリティについて検討・考察した。CSによっては様々な工夫がみられた一方で、必要な情報の不足や分かりにくい表現での記載が見られたものもあり、改善を視野に入れることが必要だと考察した。最終的には、必要とする情報を十分に提供できるようなCS作りのためのモデル項目の作成も行った。完璧なCSや世界基準を作ることには限界があることがわかったが、求められる支援に目を向け、より良いサービスの提供を目指してCSに記載する情報を工夫することの必要性が明らかになった。

【今後やりたいこと】

航空業界に携わり、安全で円滑な航空機の運航を地上から支えることで、よりよい社会になるよう貢献したいです。また、自分の持つ柔軟で国際的な視点を力に、大学で学んだ心理学の知識も応用できるよう、人との繋がりを大切にしながら生活していきたいです。

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Kensei KAMEDA

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 障害者乗馬のアクセシビリティ向上に対する地域連携の有効性 

 ―連携を実現しているある自治体と乗馬団体双方への調査から​―

本研究では、障害者乗馬のアクセシビリティ向上に対する、地域の自治体と乗馬の運営団体が連携することの有効性を検討することを目的とした。
実際に双方が連携することによって運営されている障害者乗馬教室を取上げ、その運営に携わる自治体の職員に対し質問紙調査を、乗馬団体の担当者にインタビュー調査を行った。
その結果、
①自治体と乗馬団体が連携することにより、双方及び利用者に対し多様なメリットが生じる
②双方の連携は、障害者乗馬の業界全体が抱える「認知度の低さ」や「利用料金の高さ」などの問題を克服する糸口となり、アクセシビリティの向上に寄与していること等が分かった。
今後の展望として、
①自治体と乗馬団体の双方に調査を行う際、均等・均質なデータが得られるように、調査方法を再検討すること
②地域連携による障害者乗馬運営の成功事例に焦点を当てた研究を蓄積すること
などが必要と考える。

【今後やりたいこと】

私はボランティアとして障害者乗馬に携わった経験があり、馬に乗る/触れ合うことで笑顔になる利用者の方を沢山見てきましたが、本研究を通して、障害者乗馬の魅力や可能性を改めて痛感しました。今後もボランティアとして障害者乗馬に携わりながら、より多くの人が利用できる仕組み作りに貢献したいと思います。

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Kana NISHIYAMA

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 学齢期の児童を対象にした「脳」の絵本・図鑑の分析
 ―公共図書館の蔵書から「脳」の多様性理解について考える―

本研究は、日本の「脳」の絵本・図鑑の現状を明らかにすることを目的とし、公共図書館にある蔵書のうち、一般的に学齢期にあたる子どもの手に取りやすく、「脳」について記述されている「脳」の絵本・図鑑を対象に、以下の観点から調査・分析をおこなった。

① 書誌情報や著者の特徴からその概要
② 内容に「脳」の多様性・個別性についての記述内容

結果から以下のことが分かった。
(1)「脳」の絵本・図鑑の中で、小学校高学年の生徒が一人で読むことのできるものは少なく、さらに「脳」の多様性や個別性の話に触れられる機会は少ない。
(2)著者の特徴として「医学」を専門とする人が多くおり、脳の構造や精神疾患など医学的な知識に関するものが多くみられた。

今回は全ての図書館の蔵書を調べ尽くすことはできなかったが、今回の研究結果から、「脳」の絵本・図鑑を幼いころからの「脳」の正しい知識を得る手段の一つとするならば、体裁面では、小学生でも読めるよう、ルビを多くふる工夫を施すこと、内容面では専門的な知識というよりかは、シンプルでわかりやすい説明(例:「脳」は性格と同じで人それぞれ等)に変更する必要があると考えた。

【今後やりたいこと】

昨今は多様性の時代と言われていますが、まだまだ「ふつう」と異なる他者への厳しい目というのはなくならないなと日々感じております。「ふつう」と異なるというと、発達障害もその一つで、未だに発達障害のある方に「怠け」「努力不足」という意見を持つ人も一定数おり、ニュースやSNSで目にするたび悲しい気持ちになります。遠い将来になるかもしれませんが、ドキュメンタリー・映画制作を通して、一人一人の多様性を寛容に受け入れられる社会を作っていきたいです。

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Y.K.

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 補助犬に対する社会受容 
 ——動画視聴による意識の時系列変化の分析から——

本研究では、補助犬のユーザーが一般市民に求めているマナーを、補助犬について説明している動画を用いて明らかにすることや、補助犬についてよりよく知ることを通して、利用者の境遇や苦労について理解しやすくし、補助犬やユーザーの受け入れ方への意識の向上を促す。
また、受け入れ態勢が整っていない社会での不安を少しでも取り除き、補助犬ユーザーの合理的配慮を図る。
動画視聴による効果を、実験的手続きで検証した。

その結果、
①動画を視聴することで、補助犬やユーザーに対する意識が全体的に向上したと言える。したがって、本研究対象である大学生からの社会受容性は向上したと言える。

②ユーザーが私たち健常者と同じラインに立つ社会の一員であることを理解した参加者がいたことや、ユーザーを見かけた際の手助けの方法を知ったことにより、今後困っているユーザーがいた場合に手助けをするという選択をしたいと述べる参加者が増加した。

【今後やりたいこと】

視覚障害者、聴覚・言語障害者、肢体不自由者が、この研究を通して少しでも過ごしやすい世の中になることを微力ながらに願っています。また今回の研究結果は、動画の内容として扱った項目に関しては特に意識が上昇傾向にあり、扱わなかった項目、その場面が想像しにくい項目に関しては、あまり大きな変化が見られなかった。もし今後、再び研究を行う機会があれば、動画の内容を意識の向上を求める項目ごとに細分化し、より確実に社会受容性を向上させる研究を行いたいです。

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Sao YANAGAWA

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 絵本におけるカラーユニバーサルデザインの検討 
 ―色覚シミュレーションを用いた幼児向けのロングセラー絵本の分類― 

本研究では、色覚シミュレーションを用いて、色覚特性のある幼児に対するロングセラー絵本の分かりやすさを調査した。カラーユニバーサルデザインの観点から、 
①見分けやすい配色を選んでいるか 
②絵本の情報が色以外の情報で伝わるか 
の2点を指標として絵本を点数化・分類し、絵本のマッピング図を作成した。 
結果として、全体的にストーリーに大きく関わるものの色が見分けにくい、という絵本はなかった。また、色が見分けにくくても文章や形、区切り線などでしっかりと絵本の内容が補完されていた。このことは、どの色覚タイプの子どもも楽しめるため、調査対象である絵本が長く愛されている理由の一つであると考えられる。 
色覚特性のある子どもが絵本を通して他の子どもと一緒に楽しむためには、絵本にカラーユニバーサルデザインを取り入れることではなく、今ある絵本を保育者や保護者がどのように伝えるかが重要である。 

【今後やりたいこと】
障害のあるなしに関わらず、皆が不便に感じていること・困っていることを補完し合えるような社会になってほしいです。そのために、自らが意識して行動していこうと思います。

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F.K.

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 ユニバーサルデザインとしての空間的サウンドマスキングの有用性の検討
―聴覚情報処理の特性と聴覚過敏の傾向との関連―

本研究では日常生活で小さな音に対して不快感を覚えたりする人や,雑音下で言葉を聞き取ることが困難であったりする人がどれくらい存在するのかを調べることとした。また雑音に対する自発的対処の有無や,空間的サウンドマスキングの知覚の有無を確認し,聴覚過敏やAPD:聴覚情報処理障害の症状を緩和するために,空間的サウンドマスキングがユニバーサルデザインとしてどれほどの有用性を持っているのかを図ることを目的とした。

聴覚過敏性やAPD特性の程度についていくつかの先行研究をもとに項目を抜粋、加えてサウンドマスキングに関する項目・自由記述を作成し、オンラインにより調査した。

その結果、APDや聴覚過敏の傾向の有無に関係なく,空調や機器の音,他者のパソコンのタイピング音が気になる人が多い可能性が示唆された。また、空間的サウンドマスキングには不安や緊張感を緩和させ,気持ちを落ち着かせることができる可能性が示された。今後の研究の展望として,どのようなマスキング音が不快にならないのか,注意を妨げずに空間的サウンドマスキングとして機能するのかを調査する必要があると考えられる。

【今後やりたいこと】

この研究に取り組んだきっかけは、聴覚過敏の傾向がある友達がいて、その子の感覚を少しでも理解したいという気持ちから始まりました。この研究を通して、他者への理解が深まったと感じています。世の中には聴覚過敏以外にも、様々な障がいや病気を抱えた方がいらっしゃいますが、その方々が何に困っているのか、自分にどのようなことができるのかを考えながら、アクションを起こせる人になりたいです。

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Y.M.

 2023 

【特別研究演習テーマ】
 LINEメッセージにおける絵文字の量が印象形成に与える影響について

 ―敬語を含む感謝文・謝罪文の分析から― 

本研究は、Googleフォームを用いたアンケート調査によって、敬語を含む文において、LINEメッセージにおける絵文字の量が印象形成に与える効果について明らかにすることを目的とし、下記の3点を仮説に立て、調査を実施した。 
①  敬語を含む文において、絵文字が過剰に付与された文章より、絵文字が少なく付与された文章の方がポジティブさの効果が高くなる。 
②   敬語を含む文において、絵文字がない文章の方が、絵文字が最も多く付与された文章よりポジティブさの効果が高くなる。 
③   敬語を含む文において、謝罪文では絵文字がない方が誠実さ・丁寧さの効果が上昇し、絵文字が最も多く付与されたメッセージは誠実さ・丁寧さが最も減少する。 
その結果、 
①   絵文字を付与した群は付与しなかった群よりも有意にポジティブさの効果が高くなったが、絵文字量では有意差は見られず、仮説1は部分的に支持される結果となった。 
②   絵文字を多く付与したものが付与しないものより有意にポジティブさの効果が高く評価され、仮説2は支持されなかった。 
③   誠実さ・丁寧さともに絵文字量による有意差がみられず、仮説3は支持されなかった。 
今後の展望としては、より大きな規模での文章の選定や絵文字の選定を行い、内容の妥当性の検討が待たれる。 
 

【今後やりたいこと】

身近なツールから、それらが人々の印象形成にどう影響しているのか、日々関心を持てる生活をしたいです。 

2022
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Midori ENDO

 2022 

【特別研究演習テーマ】
 聴覚障害乳幼児の就学先決定にかかわる保護者の心理的プロセス-ろう学校乳幼児相談担当者の視点から-

 本研究では、ろう学校における乳幼児相談担当者へのインタビューから、聴覚障害乳幼児の就学先を保護者が決定する際に、
(1)聴覚障害乳幼児の保護者が就学先の選択判断に拠る不安を中心とした心理的プロセスをどのように経ているのか
(2)乳幼児相談担当者として、子どもの就学先を決定する際に生じる不安を中心とした保護者の心理的プロセスに応じてどのような支援を行っているのか
の 2 点を明らかにすることを目的とし、またそれを踏まえてろう学校の乳幼児相談における就学相談の役割を考察した。
以下が得られた結果である。
(1)子どもの聴覚障害の程度や重複障害の有無、家族構成によって異なるが、多くの保護者が子どもの就学先決定について不安を抱えていることがわかった。
(2)保護者の価値観を把握することと保護者の価値観を尊重することに留意していることがわかった。
 今後の展望として、調査を通して子どもが 2 歳の時にも保護者は子どもの進路選択をし、子どもが 2 歳の時の進路選択の際にも不安を抱えていることは今回の調査を通して考えられる。しかしその就園に関わる不安の心理的プロセスについては明らかになっていないため、子どもが 2 歳になる以前の保護者の就学に関わる心理的プロセスについても検討する必要があると考える。

【今後やりたいこと】
 身近なところからダイバーシティの価値観を広げられるような生活をしたいです。

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Riri MOMIYAMA

 2022

【特別研究演習テーマ】
   未就学児の発達相談・発達支援に関する東京都23区ウェブサイトのユーザビリティについての探索的研究 

 未就学児の発達相談・発達支援に関する情報が、東京都23区のウェブサイト上でどのように公開されているのかについて研究した。多くの情報をインターネットで得られるようになり、育児に関してもインターネットやSNSで情報収集する保護者が増える中、情報収集にあまり時間をさけないことが多い保護者が効率よく適切な情報を得られるような工夫がされているのか、疑問に感じたことが研究のきっかけであった。 
①必要な情報が掲載されているページにたどり着くまでのクリック数、②そのページでの情報の種類、という2つの観点から保護者にとってユーザビリティの高いウェブサイトについて調査・考察した。
 結果、①については、ウェブサイトのトップページから目的のページまでのアクセス可能経路が多く、また、そこにたどり着くまでに保護者が連想しやすい「子ども、発達」といったリンクタイトルがあるとウェブユーザビリティが高まり、②については情報の掲載があることはもちろん、その情報がサイト上で見つけやすく、分かりやすい形で掲載されていることがウェブサイトのユーザビリティを高めると考えた。この研究には保護者の方の声が反映されていないので、実際の保護者の方の意見を交えた研究が必要だと考えている。 

【今後やりたいこと】
 多様な生き方が誰にとっても選択できる社会づくりに貢献していきたいです。 

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Suzuna MURATA

 2022 

【特別研究演習テーマ】
   特別支援教育支援員と教職員・管理職の連携におけるコンピテンシーに関する考察 ―特別支援教育支援員のガイドライン・サポートマニュアルを通して―

 本研究では、特別支援教育支援員のガイドラインやサポートマニュアルから,支援員は学校現場において教職員や管理職とどのような連携が求められているかを分析し、その際に必要なコンピテンシーを検討した。
 特別支援教育支援員の仕事内容は多岐に渡るにも関わらず、明確な基準がないことに疑問を抱き、支援員の悩みや不安の低減と、間接的に子どもたちの支援の手助けになると考え、この調査をするに至った。webサイト上で全国を範囲にガイドライン類を検索し、「教職員との連携に関するコンピテンシー」に適う文を抽出し、KJ法を行った。
その結果、
(1)「記録やメモを取る」と「コミュニケーションを取る」要素が抽出され、この要素間には相互関係にある
(2)(1)を起点に「信頼関係」や「共通理解」、「個々のニーズへの対応」などがなされていた
ことが分かった。以上のことから、
①要所を押さえた「記録・メモの取り方の工夫」
②短時間で的確に伝える「伝達力」
③学級担任と連携するための「柔軟な協調性」 が支援員に必要なコンピテンシーだと考察した。

【今後やりたいこと】
 子どもたちやその周りの大人たちが笑顔になるように、心理学を使って何かお手伝いできればと思っています。

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K.N.

 2022 

【特別研究演習テーマ】
   公共図書館における知的障害児者への合理的配慮の促進にかかわる取り組み
       —先進的な取り組みをする公共図書館への調査から—


 本研究では、知的障害児者への合理的配慮について先進的な取り組みをしている公共図書館の図書館職員の方に自由回答形式の質問紙調査を実施した。

①知的障害児者への合理的配慮を提供するに至った経緯
②図書館職員間の情報共有
の2点を明らかにし、今後公共図書館における合理的配慮の提供が促進されるために求められる要素について分析・検討した。
その結果、
①知的障害児者への合理的配慮の提供に至った経緯については各館で経過は異なるが、その充実には事業所や福祉施設などの他施設の協力が重要であること
②図書館職員間の情報共有について、報告の頻度やタイミングに関してはその都度行われていること
が分かった。今後の合理的配慮の提供における展望として、<できる実践から始めてみる行動力><当事者や支援者と直接コミュニケーションを図ること>の重要性がうかがえた。

【今後やりたいこと】
 暮らしの中での当たり前を支えたいという思いが変わらずあります。この思いを軸にこれからの人生を選択し続けたいです!

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M.O.

 2022 

【特別研究演習テーマ】
 障害や特性のある子どもの保護者への教師の困難感や葛藤の検討
   ―都道府県が発行しているガイドラインに着目して―


 本研究では、都道府県が発行している学校の保護者対応ガイドラインに含まれる事例を分析することで、知的障害・発達障害の診断がある/特性のある子どもやその保護者のニーズや要望、思いに対して、教師が対応しようとするなかで抱きやすい困難感や葛藤を明らかにすることを目的とした。
 分析対象となった12の事例を、「未診断の通常学校」・「診断有りの特別支援学校」・「未診断の通常学校」の3つのグループに分け、分析を行った。
「未診断の通常学校」→教師が保護者に障害を疑って受診を勧めている点
「診断有りの特別支援学校」→教師は保護者と指導方針に違いがある点
「未診断の通常学校」→①保護者からの要望がある点、②教師と保護者の信頼関係が築けていない点、③子どもの捉え方が異なる点、④教師の障害への理解不足な点、⑤保護者が通常学級を希望する点
について、課題になっており、困難感と葛藤があると推測された。

【今後やりたいこと】
 
周りの人々と関わる中で、自分が疑問に思うこと課題を感じることにアンテナを張りながら生きていきたいです。

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Yuka SASAKI

 2022 

【特別研究演習テーマ】
 障害児福祉に携わる職員のメンタルヘルスに関する研究
      ―バーンアウトの予防と対応に着目して―


 私は放課後等デイサービスでの就業によって、障害のある子どもと保護者へ支援を提供する支援者への支援(支援者支援)の必要性を感じていた。そこで障害児福祉に携わる職員のメンタルヘルスに対する実態と対策の可能性について、3名の児童責任管理者にインタビュー調査を実施し、職員がバーンアウトに繋がる心身の疲れの背景と、疲弊することなく働き続けるための対応や予防に関わる要素を探索的に分析・検討した。
その結果、
(1)疲れている職員の疲れは一つの業務から身体的疲労と精神的疲労を逐次的あるいは鎖のように繋がって生まれていること。身体的疲労と精神的疲労は相互に影響し、更なる疲労へと繋がっていると推測されること
(2)障害児福祉を提供している企業では予防的な対応と早期対応に重点を置いた対応を、所属教室では交流の場として風通しの良い環境づくりを、児童責任管理者個人では職員に対して個別的な対応を行っており負担が大きいこと
(3)企業の対応に対して概ね満足しているが、更なる期待を持っていること
が分かった。
更に、今回のインタビュー調査から、①改善されない現状に対しての仮説、②職員のメンタルヘルスを支える人的資源の可能性、という考察が得られたため、今後はこの2点について研究を続けていきたいと考えている。

【今後やりたいこと】
 公認心理師になって、障がいのある子どもとご家族、関わっている支援者等、障害児福祉に貢献していきたいです。能動的に知ること、考えることを軸に日々の生活や今後の研究にも取り組みたいです。

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H.Y.

 2022 

【特別研究演習テーマ】
 手話の有用性に関するシステマティックレビュー
     ―聴覚障害以外の障害児・者にとっての手話」に焦点を当てて―


 聴覚障害以外の障害児・者に対して手話がどう効果的に用いられるのかについて焦点を当て、関連するシステマティックレビューを行うことによって、手話が効果的に用いられる場合の特徴を明らかにした。また、そこから得られる課題や展望を検討することで手話により多くの有用性を見出すことを目的とした。
抽出した論文145件とレビュー対象論文13件について、
①聴覚障害以外の障害児・者に対して手話が用いられている研究論文数
②分析対象の障害種別
③その他のコミュニケーション方法と比較した際の手話、の3つの観点から分析を行い、考察を行った。
 結果として、
(1)視点取得の困難
(2)共同注意の困難
(3)読み取りの困難 
の3つの要因から手話の確固とした文法体系が学習の妨げとなってしまう場合があると考えられた。しかし、その場合は手話によって学習した名詞をコミュニケーションの補助手段として用いることが出来ると明らかになった。

【今後やりたいこと】
 それぞれの価値観を尊重して、多方面から物事を見られるような人物になりたいです。

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Yuri SHIMIZU

 2021 

【卒業論文テーマ】
 きょうだい児に対する心理的支援のあり方に関する検討
−「違いとして気づく」時期から「障害として認識する時期」に着目して−

 本研究では、障害のある兄弟姉妹がいる子ども(以下きょうだい児)が、障害のある兄弟姉妹の状態や特性について、いつ、どのように捉えており、それぞれの時期にどのような支援が求められるのかを検討することを目的とし、以下のことが明らかになった。
(1)きょうだい児は、障害のある兄弟姉妹の状態や特性を“障害”という言葉と結びつける「障害として認識する」時期よりも前に周囲の人とは異なることを漠然と意識する「違いとして気づく」時期があること。そしてふたつの時期にはある程度の時差があること。
(2)「違いとして気づく」時期から「障害として認識する」時期の間における支援として、きょうだい児における心の問題のケアを視野にいれた『きょうだい児への心理社会的支援』が充実していること。
(3)障害・きょうだい児自身についての理解を視野にいれた『きょうだい児への教育的支援』や『保護者にも向けた支援』は必要性があるにも関わらず,実施するには至っていないこと。

【今後やりたいこと】
 自分と関わる人が、少しでも楽しい気持ちや前向きな気持ちを持ってもらえるようにお手伝いをしたい、という思いは1年前から変わっていません。この考えを自分の軸として働いていけるように頑張ります!

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Eri MATSUMOTO

 2021

【卒業論文テーマ】
   企業における障害者雇用に対する不安解消に向けた手立ての探索的検討

 本研究は,河村ら(2008)が提唱した「5つイメージ」によって喚起される不安をベースとして,0人雇用企業が障害者雇用に対して抱く不安を軽減することを目的としたものである。不安解消に重要な要素を明らかにするため,障害者雇用に先進的な企業に所属する方3名を対象としてPAC分析を行った。その結果,(1)「5つのイメージ」によって喚起される不安の解消の手立てと,(2)不安の解消だけにとどまらない障害者雇用の開始に寄与する要素が,それぞれ複数抽出された。
以下,得られた成果である。
・不安解消の手立てが様々な形で複数存在していることが明らかになったこと。支援員の配置や障害者と共に働く経験等,基本的な事項が重視された点からは,単純に経験や教育によってスティグマを解消できる可能性が示唆された。
・0人雇用企業の低減すには,企業努力に加えて、当事者,支援機関,教育機関,行政等,各機関の堅固な関係構築がなされること,それぞれの取り組みにおけるミスマッチを解消し連携が強化されることが有効であると示唆された。
・同時に,障害者雇用に対するポジティブな印象やメリットを感じられる仕組み・機会創出の必要性が伺えた。

【今後やりたいこと】
 企業で障害者雇用の人事携わりたいです。企業と障害者,両者にとってよりよい就労や支援の形を模索していけたらと思います。

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Kensaku KOSE

 2021 

【特別研究演習テーマ】
   初対面時の会話における開示程度と継続希求度に関する研究 
~開示者の自尊感情との関連性の検討~

 僕の研究では人に対してどのように接すると、相手がどう感じるかということに加えて自分自身がどう感じるかということを調査しました。なぜ相手の心理ではなく自分自身の内面に焦点を当てる研究をしたかというと、人生は自己満であり、自分が事実をどう捉えるかということ次第で世界がガラッと変わるという考えが僕にあったからです。例えば、同じ会話をしても相手に嫌われたんじゃないかなと不安に思う人もいれば何も気にしない人もいますよね。ただその相手が本当はどう感じているのかというのは本人以外はわからないことです。ならばそんなことを気にしていても仕方がありません。だからこそこの研究を行うことで自分がどのように振る舞えば後悔なく人と接することができるのかを明らかにしたかったのです。ただ、決して相手のことを考える必要がないというわけではありません。相手の気持ちはなるべく尊重しつつ、それでも無駄に悩むようなことがないというのが理想の形だと思います。今後も、人々の心理が豊かになっていくような研究をしていけたらなと思います。

【今後やりたいこと】
 心理学と何かしらを掛け合わせたことができたらいいなと思います。自分は機械学習の分野に興味があるので、人に何かをおすすめするロジックを考えるときに心理学を応用して作れたらいいなと思っています。

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M・N

 2021 

【特別研究演習テーマ】
   聴覚障害のある人の演劇鑑賞時の情報保障 ~現状と促進のための取り組みについて~

 聴覚障害のある人を対象に、職場や学校など必要不可欠な場面に比べ、優先度が低く、当事者自身もそのニーズに気づいていない人が多いと考えられる演劇鑑賞時の情報保障の現状について文献やホームページからレビューしました。
その結果、以下の2つのことが明らかになりました。
(1)情報保障の手段には字幕、 手話通訳、ヒアリングループ、遠赤外通信システム、体感音響システム、台本貸し出し、再構成台本、事前説明会といった多くの手段があること
(2)役者の区別やプロソディ情報を含めて伝えられる手段を選択する必要があること

また、現状から考え得る演劇鑑賞時の情報保障が促進される仕組みについては、やりがいを感じられる取り組みとして以下の3つの手段が挙げられました。
(1)社会的な評価を得られる取り組みを行なうこと
(2)聴覚障害のある人の感じている世界を一度疑似体験すること
(3)聴覚障害のある人を演じること

【今後やりたいこと】
 なんらかの形で演劇に携わり続けていきたいと考えています。

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Ayaka OKAMOTO

 2021 

【特別研究演習テーマ】
 障害のある当事者を中心とした支援への望みに関する合意形成プロセスの検討


 心理学を学び始め、その知識などに基づいて自分の経験を振り返ってみて、自分のもつ思想、見方は他の誰かのそれらと完全に共通していないのだろうと感じたことがこの研究テーマに繋がる第一歩でした。このモノの見方は人それぞれである、ということは、支援を行うという視点においても恐らく同様です。世の中には「ありがた迷惑」という言葉があるように、誰かを支えた、支援したいと考えて行動しても、それが支援を受ける人にとって望ましいものではなかった、ということが起こりえます。そこで、「支援」ニーズのある当事者と、その周囲で、支援への望みや考え方の釣り合いが取れているのか、当事者と周囲の間で上手く合意形成を図る手段はないだろうか、ということを研究したいと思い、このテーマに取り組みました。この研究が良い自己選択、意思表明と結びついていくといいなと思います。

【今後やりたいこと】
 来年度はきっと時間に余裕が出てくると思っているので、ピアノの練習や絵本を題材にエプロンシアターを作ったり、本を読んだり、やりたいと思っていて手をつけていなかったことを沢山したいなと思います!

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Eri MATSUMOTO

 2020 

【特別研究演習テーマ】
   ADHD特性があ る人 の職場適応における重要度の高い要因の検討

 ADHDをはじめとする発達障害のある人が、職場適応を実現するためには、どのような要件がより重要かを検討しました。障害者雇用に先進的な企業で支援に携わる方にインタビューを行い、PAC分析(個人別態度構造分析)をした結果以下の事が明らかになりました。

(1)どの企業においても共通する要件があること
(2)共通する要件の中には企業で解釈が異なるものもあること
(3)企業独自の要件があること
そして、
ADHDに特化した職場適応の要件があるというよりは、各企業で個別のニーズに合わせ対応していることが示唆されました。本人・周囲・企業が障害や一般的な示唆に囚われず、積極的に対処にあたる姿勢が今後は必要であると思われます。
 

【今後やりたいこと】
 ダイバーシティな社会づくりに貢献していきたいです。生きづらさや働きづらさを感じている人の悩みが、少しでも軽くなるようなお手伝いができればと思っています。また研究をする機会があれば、次は企業が重視する要件が何に起因しているかを調べてみたいです。

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Yuri SHIMIZU

 2020 

【特別研究演習テーマ】
 きょうだい児における過去の経験に対する認識・感情の変容について

   ~発達障害のある子どものきょうだい児を対象に~

 

 きょうだい児(障がいのある児・人の兄弟姉妹)を対象に、きょうだいが関連している過去の印象的な出来事を、当時抱いた感情や認識は、現在振り返ってみての感情や認識と変容しているのか、そしえ変容の有無のきっかけはなにかということを明らかにするために、インタビュー調査を実施しました。

 結果として、以下のことがわかりました。

(1)感情は非常に印象深く記憶されるため、大きく変容することはないかもしれないこと

(2)出来事の捉え方や認識は、年齢を経るにつれて変容すること

また、この認識の変容のきっかとしては、研究参加者に共通して2点のことが見られました。

 ①知識を身につけ、他者の視点を通して考えること

 ②きょうだいを含めた家族ときょうだい児自身との関係性に気づくこと

【今後やりたいこと】
  いま学んでいる心理学を活かして、困っている人達にそっと手を差し伸べることのできるような仕事をしたいと考えています。また、とてもアバウトなのですが、私自身も、私の周りにいる人も笑顔になれるような生活をしたいと思っています。

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Mutsumi NISHII

 2020 

【特別研究演習テーマ】
 保育教諭のメンタルヘルスに配慮した外部の専門職による支援の実際

   〜気になる子の保育をめぐる問題について〜


 気になる子への対応などの問題に日々追われている保育教諭において、メンタルヘルスの問題やバーンアウトに関する先行研究がいくつか見られること、そして、外部の専門職や地域サービスの活用や、連携した支援が注目されてきていることから、保育教諭のメンタルヘルスの対応と予防のためにどのような支援が実際に行われているかを明らかにすることを目的に、保育所・幼稚園に巡回支援を行う専門職の方々にインタビュー調査を行いました。
 その結果、以下のことが明らかになりました。
(1) 専門職の方々は巡回支援の中で、心身に不調のある保育教諭の特性を捉え、その特性にあった対応をしていること
(2) 保育教諭のメンタルヘルスに関連する園の特徴として、「人間関係とコミュニケーション、雰囲気」などの6つのトピックが存在すること
(3) 今後必要となる支援として、「保育教諭のメンタルヘルスに注目するという新たな視点の研修」など5つのトピックが存在すること
 また、論文の中では、実際に保育教諭のメンタルヘルスに直接アプローチするにはいくつかの壁があることも明らかになっており、その壁を超えて支援をするには、「外部性」「第三者性」がキーワードとしてあることが示唆されました。この「外部性」「第三者性」というキーワードに注目した支援が今後は必要となってくると思われます。

【今後やりたいこと】
 今回の研究で注目した、気になる子の存在や保育教諭のメンタルヘルスに関する問題がもっと幅広く知られ、地域や国全体で子どもを育む未来につながるような仕事に就きたいと考えています。

2020
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